街の元気は健康から
トップを極め、更なる高みを目指す 和菓子職人・西村欣祐さん
わたしが子どもの頃、ちょうど三田市制がスタートした当時は、市内に和菓子屋さんが９箇所ありました。その頃は、お菓子といえばやはり和菓子が中心。それから約５０年が経過、市内に大規模なニュータウンも整備され、若い方々も急増して、街の様子も大きく変わるとともに食生活も大きく変貌を遂げてまいりました。市内では、和菓子屋さんが減少、洋菓子屋さんやパン屋さんの店舗が随分増えてきましたね。
祖父の時代から三田で和菓子をつくり続けていますが、やはり、和菓子が大好きなんです。時に夢に見ることもあるくらい和菓子に夢中です。私は、自分の好きな和菓子を是非たくさんの方々に味わっていただきたい、喜んでいただきたいといつも考えています。
今は、多様化した食生活によって季節感というものを感じにくい時代だと思います。旬のものを旬の時期にいただく、そんなことが少なくなってきていますね。和菓子を通じて、特に若い世代の方々にわずかでも季節感をお届けできるよう努力をしております。また、ファーストフードで育ってきた子どもたちにとって和菓子は、馴染みが薄いものですが、食物繊維も豊富で油を使わないヘルシーなもの。健康志向が高まってきていますから日本に伝わる伝統のお菓子をこれからも伝えていきたいと考えています。
三田市に望むことは、今後、高齢化が進んでいきますが、街の元気がなくならないようなまちづくりを進めてもらいたいですね。期待しています。私は、これからも和菓子で皆様の健康づくりに貢献していきたいです。
西村 欣祐
■プロフィール
西村清月堂三代目店主。昭和５９年第２０回全菓博技術優秀賞。平成６年第２２回全菓博総裁工芸文化賞。平成１０年第２３回全菓博工芸菓子部門名誉総裁賞、平成１２年和菓子愉しむ展工芸菓子コンテスト第１位、農林水産大臣賞など受賞歴多数。工芸菓子の第一人者。三田市在住。
西村清月堂三代目店主。昭和５９年第２０回全菓博技術優秀賞。平成６年第２２回全菓博総裁工芸文化賞。平成１０年第２３回全菓博工芸菓子部門名誉総裁賞、平成１２年和菓子愉しむ展工芸菓子コンテスト第１位、農林水産大臣賞など受賞歴多数。工芸菓子の第一人者。三田市在住。