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三田での経験がいまも自分の礎

誰よりも車を愛してやまない技術者
マツダ株式会社 代表取締役会長 兼社長 井巻久一さん

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始めに、三田市には、市制50周年を迎えられ誠におめでとうございます。

私が三田市とご縁を持たせていただいたのは、53年前になろうかと思いますが、三田学園に入学してからです。因みに3人いる私の兄弟は、皆、三田学園にお世話になりました。当時は、まだ学園周辺は緑一面の状況だったと思います。何か特に記憶に残っていることといえば、校内の桜が大変綺麗で池に写るその姿から滋養を得た気分になっていたということぐらいかと思います。多分、6年間の学園生活は、クラブ活動や入試に向けての勉強などに精一杯で、友人達とどこかへ行ったというような記憶も余り思い起こせないままでいます。しかし、緑豊かな恵まれた環境の男子校で、「質実剛健・親愛包容」という建学精神を正に身をもって体験した学園生活は、私にとっての人間形成や精神面におけるひとつのバックボーンともいえるものになっており、大切な経験となっています。

現在、私は自動車メーカー「マツダ」の経営者として会社の舵取りを担う立場にありますが、「人づくり」を私の会社経営のひとつの柱としています。人材育成は、分野を問わずその組織の成立ちに欠かすことの出来ないものであると考えているからです。

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先頃、実家のある山口(西宮市)に帰った時、何故か気になり三田市周辺へ足を運んでみました。まだ、山林や農地も散見されますが、私の当時の記憶とはかけ離れた多くの造成された住宅団地や事業所などその発展振りに目を見張りました。三田市が、まだ残された自然を貴重な財産としながらも、更に一層の発展を続けられますよう心よりお祈り申し上げます。


井巻久一

■プロフィール
西宮市生まれ。三田学園、姫路工業大学(現・兵庫県立大学)卒業後、東洋工業株式会社 (現・マツダ株式会社)に入社。一貫して生産技術を担当し、その後、専務取締役、副社長 などを歴任。2003年、代表取締役社長に就任、現在に至る。フォード社員から 「ミスター・マニュファクチャー(製造者)」の愛称で親しまれている。カメラの撮影と収集が趣味。
■関連ホームページ
マツダ株式会社
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