いつまでも私の心の故郷・三田
観客を魅了しつづける舞台人 女優 榛名由梨さん
私は、昭和２０年８月１９日に産声をあげました。ちょうど太平洋戦争が終わって４日後のことでした。戦争の影響から祖父の親戚である現在の三田市大原にある大原さん宅でお世話になっての出産でした。
当然、戦中戦後という動乱の時期だっただけに現代のような恵まれた環境でのお産では決してありませんでした。大きなお腹をかかえ空襲警報が鳴るたびに、身を隠すのに必死だったと母から聞いています。でも、ありがたいことに親戚宅で無事になに不自由なくすくすくと育てられました。
そのため、私の心の中の三田は生れた育まれた土地として心に残っています。今も生れ育った三田から隣接の西宮市北六甲台に住んでいるのは、その影響からかもしれません。
今三田市はどんどんニュータウンなどの開発が進み、美しい町並み、緑の多い景観。ゆったりとした道路。ゆとりを感じる町に変貌しています。本当に古き良き時代の景色と新しく開発された景色の調和を感じています。
私も女優として東京暮らしを始めて丸１３年になります。忙しい仕事が一段落したら関西に帰り自分の心の故郷を思い安らぎの時を過ごすのが、何よりの元気の素となっています。
榛名由梨
■プロフィール
兵庫県三田市生まれ。６３年宝塚歌劇団に入団。男役トップスターとして活躍。「ベルサイユのばら」で初代オスカルを演じ熱狂的なベルばら旋風を巻き起こす。８８年、宝塚歌劇の黄金時代を築いて退団。退団後も舞台出演を続ける一方、様々な舞台の演技指導やジャズダンス教室講師などもこなすなど東奔西走の活躍が続いている。
兵庫県三田市生まれ。６３年宝塚歌劇団に入団。男役トップスターとして活躍。「ベルサイユのばら」で初代オスカルを演じ熱狂的なベルばら旋風を巻き起こす。８８年、宝塚歌劇の黄金時代を築いて退団。退団後も舞台出演を続ける一方、様々な舞台の演技指導やジャズダンス教室講師などもこなすなど東奔西走の活躍が続いている。