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三田の魅力 音に乗せて伝えたい

世界のマエストロが認めた若き才能 バイオリニスト大岡 仁さん

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三田市制50周年、おめでとうございます。私が三田市に引越してきたのは、小学校2年生のときでした。当時の私は、鳥や虫などの動物、それからバイオリンが好きな子供でした。三田に住む一年前にカブトムシ取りに三田へ遊びに来て、自然の豊かさとニュータウンの明るい雰囲気に両親は驚き、この町で私と姉を育てるのが良いと考えたそうです。

前の小学校から転校してきたわけですが、すぐに友だちもでき、新しい生活にも慣れることができました。私は、元々のんびりとした性格なので、せかせかとした都会の真ん中よりも、時間のゆっくり流れていく、くつろいだ雰囲気の三田のほうが、両親が期待していた以上に自分に合っていたと思います。

中学、高校と三田学園で過ごした学生生活は、かけがえないものです。市民会館での川畠成道さんや小山実稚恵さんなどの素晴らしいコンサートにも行けましたし、大阪や神戸にも1時間以内で行くことができたので、不自由なくコンサートを聴きに行ったり、毎週音楽の勉強のために大阪の本町にある音楽教室に通うこともできました。

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私は、さまざまな音楽作品を勉強しているわけですが、故郷への思いを込めた曲がたくさんあります。ショパンはポーランドを離れて活躍しましたが、いつも故郷を懐かしみ、帰郷することを望み続けました。他にも自分の生まれ育った土地に誇りを持ち、独自の音楽の研究をする作曲家がいます。私も三田で培ったことを大切にし、三田の魅力を紹介していければと思います。これからも三田市の益々の発展を祈っています。


大岡 仁

■プロフィール
01年 全日本学生音楽コンクール中学校の部全国1位。02年小澤征爾氏指揮・桐朋学園同窓会オーケストラのソリストとして共演。03年日本音楽コンクール第2位。松方ホール音楽賞大賞を受賞するなど受賞歴多数。国内外のオーケストラとの共演多数。 現在、相愛大学音楽部特別奨学生として在籍中。
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