空には、現在88個の星座があります。このうち、黄道の上に12個(これを黄道12星座といいます。)、黄道より北の北天にあるものが28個、南の南天にあるものが48個です。
星座が初めて誕生したのは、今から5000年以上昔のメソポタミア地方(現在のイラクあたり)
で、そこに住むシュメール人たちによって作られました。彼らは夜空の星をつないで、神様や動物の
姿を当てはめていきました。 やがて星座の考え方はギリシアまで伝わり、ギリシア神話と結びついた多くの星座が作られました。
西暦120年頃にはギリシアの天文学者プトレマイオスが「アルマゲスト」という本の中で48個の
星座としてまとめています。これらの星座は占星術(星占い)にも使われ、現在の88星座の中にも含まれています。
やがて15世紀になるとヨーロッパの人たちは遠い航海に出発し、新しい大陸を発見しました。そ して今までに見たことのない南半球の空を目にするようになり、天文学者たちはそこにどんどん新し
い星座を作り始めました。まずは当時珍しく思われた南半球の動物などの名前が星座につけられまし た。次に当時使われていた道具や珍しい科学機器などの名前がつけられました。
星座はこうして後から次第に作られていったので、星によっては二つの星座にまたがっていたり、
どちらの星座に属するのかわからなくなったりという不便なことになってきました。そこで1930
年に、世界の天文学者が集まった国際天文学連合の総会で、星座を現在の88個に定め、その境界線もきっちりと決められました。 |
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